歯周病処置

歯周病とは

歯周ポケット

歯周病とは、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが破壊される病気です。
歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に細菌が入り、歯肉が炎症を起こし赤く腫れて、ブラッシング時に出血します。
初期症状の段階では、痛みは全くといって良いほど感じる事はありません。
症状が進むにつれて、歯がグラグラしたり、歯ぐきがはれたり痛みを伴ったりしますが、このような症状が出る頃には、かなり歯ぐきの状態は悪化しており、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまう可能性もあります。

歯周ポケットとは

歯と歯肉(歯ぐき)は一見、くっついているようにみえますが実はこの境目には溝があります。

健康な歯

 
歯周組織は、歯肉(はにく)と歯槽骨(骨を支える骨組織)、歯根(歯の根元)をおおうセメント質、歯根と歯槽骨をつなぐ歯根膜からなり、歯を正しい位置にしっかり付着・固定するための強固な構造を備えています。

歯周病の歯

 
歯と歯肉の間に細菌が住み着いて歯垢(プラーク)がたまると、そこに炎症が起きます。プラークが石灰化し歯石になると、自分では取り除きにくくなって歯周病が悪化し、歯と歯肉が付着している部分にすき間(歯周ポケット)ができます。

歯周ポケットが5㎜以上の人は要注意!
「歯を支えている周りの骨が破壊されている」と考えられます。
※この歯周ポケットは、多数の歯周病菌が繁殖しやすい環境なので、歯周病を悪化させる原因となっています。

歯周病の原因

歯周病の原因は歯と歯茎に間に溜まる歯垢(プラーク)と歯石に繁殖するバイ菌が原因です。

歯垢(プラーク)

歯垢(プラーク)とは歯周ポケットに溜まる乳白色の粘性のある物です。
歯垢1mg中には2億ほどの細菌が存在すると言われております。
また、口の中は栄養面や温度においても細菌が繁殖するには最適な場所なのです。

歯石

歯石とは歯垢が長期間付着し唾液中のカルシウムと混ざり合って石灰化した物です。
栄養分を多く含みデコボコがあるので更に細菌や歯垢が溜まりやすくなります。
また、大変硬質のため通常のブラッシングでは取れませんので定期的に歯科医院での除去をお勧めします。

歯石:写真

歯周病の処置症例

歯内炎になった歯肉

歯周病処置前:写真

歯周病疾患の症例です。
歯と歯の間に歯石が溜まり、歯茎が炎症を起こし腫れてしまっています。

歯と歯茎の間の歯周ポケットが深くなり、そこからプラークが溜まり症状が悪化している状態です。

健康な歯肉

歯周病処置後:写真

スケーリングで歯石を取り、適切なブラッシング指導を致しました。
歯と歯の間に詰まっていた歯石が無くなり、歯茎の炎症が治まりました。

歯茎の色も健康な色に戻り、深くなっていた歯周ポケットも回復しています。

エムドゲイン

歯周病が進行してしまうと、歯を支えている歯槽骨が吸収されやがて歯を失ってしまいます。

その吸収されてしまった骨を再生する処置法がございます。
それがエムドゲイン法です。

エムドゲインとはスウェーデンで開発された歯周組織再生誘導材のことで、主成分のエナメルマトリックスタンパク質は子供のころ歯の生えてくるときに重要な働きをするタンパク質の一種です。
そのエムドゲインを外科手術によって手術部位に塗布し、歯の発生過程に似た環境を再現する術法です。
その結果術後、強い付着機能を持った歯周組織の再生を促進します。

歯周病の状態のチェック

歯周病の状態のチェック

歯周病の進行をチェックします。
歯周ポケットの深さを測り、レントゲンの撮影をします。
歯周組織の状態により、エムドゲイン法で処置ができるかどうか、判断します。

次に

歯肉の切開

歯肉の切開

手術は麻酔をかけて行います。
まず、最初に処置する部分の歯肉を切開します。

次に

歯肉の剥離

歯肉の剥離

歯肉を剥離します。

次に

歯根表面の掃除

歯根表面の掃除

歯周病になっている病巣部の歯石、感染物を除去し清掃します。

次に

エムドゲイン・ゲルの塗布

エムドゲイン・ゲルの塗布

歯根の表面を洗浄した後、エムドゲイン・ゲルを塗布します。

次に

縫合

縫合

切開した歯肉部分を縫合し、手術は終了となります。
術後の抜糸は、2~6週間後に行います。

次に

定期的な健診

患部が正常な状態に戻るまで、数ヶ月から1年ほどかかります。
治癒期間には患部の状態や、個人差により変わります。

術後も口腔内の状態をチェックするため、必ず定期的な通院をして下さい。

歯周病処置の流れ

歯周病処置の流れ

歯周病処置の流れ

歯周病は、口腔内の細菌の塊(プラーク)が異常繁殖して、炎症を起こし歯肉炎から歯周炎となり歯槽膿漏へと進行する病気です。
症状が進行すると、歯肉の腫れ、出血、膿が出ていると口臭を伴います。こういった症状がないか現在の健康状態やこれまでの経過などについてカウンセリングをしていきます。
レントゲン写真の撮影、歯周ポケットの深さを測り歯周病の状態を検査し、歯周病の進行が強いところや、歯茎の深いところにまで歯石がついている場合は、少し念入りにお掃除をします。
重度の歯周病の場合、よりしっかりとしたお掃除ができるように歯周外科や補綴処置を行うことがあります。
歯茎の状態や歯周病の進行が落ち着いたのを確認し、これから状況が悪化することがないように定期的なケアを行っていきます。

歯周病の予防

プラークコントロール

プラークコントロール:写真

一般にプラークコントロールとは歯や歯茎に付着したプラーク(歯垢)を抑制、除去することをいいます。プラークには歯周病の進行だけでなく口臭の原因に なったり虫歯菌の増殖にも深く関わっておりますのでプラークコントロールは歯を守るうえで大変重要な事なのです。また、逆を言えばしっかりとしたプラーク コントロールさえ続けていればご家庭でも十分な歯周病予防が可能なのです。

ブラッシング指導

ブラッシング指導:写真

一般にプラークコントロールとは歯や歯茎に付着したプラーク(歯垢)を抑制、除去することをいいます。プラークには歯周病の進行だけでなく口臭の原因に なったり虫歯菌の増殖にも深く関わっておりますのでプラークコントロールは歯を守るうえで大変重要な事なのです。また、逆を言えばしっかりとしたプラーク コントロールさえ続けていればご家庭でも十分な歯周病予防が可能なのです。

歯周病の処置

歯周病は普段からのブラッシングで予防できますが、歯周病の菌によっては進行の速い場合もあります。症状の重いときには手遅れになる前の是非ご相談ください。

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